治療実績

治療実績とこだわりについて 

 

レーザー手術(血管内レーザー焼灼術)が多い理由について

当院の静脈瘤治療基本方針は、
「最も適した治療法を選択し、痛みがなく、寝ている間に手術は終わり、終了直後から歩行可能とする」ことです。

また、複数回手術を行うことなく、最初の1回の手術で痛みなどを改善し、術後の仕上がりにも細心の注意を払います。
そして、患者様には全てにおいてご満足していただくことを目指した結果、
4件のうち3件はレーザー手術(血管内レーザー焼灼術)が占めるようになりました。

レーザー手術は術中、術後共に患者様のメリットが多く、術後の患部も非常にキレイに仕上げることが可能です。
しかし、繊細な技術と経験が必要とされるレーザー手術に代わり、近年、比較的容易な他の治療法が注目されるようになってきました。
その治療法と当院の基本治療となっている「レーザー手術(血管内レーザー焼灼術)」の利点と違いは主に次の3つがあげられます。

①こだわったミリ単位の治療が可能であること

グルー治療:深部静脈から逆流する開始点から50mm離れた場所からしか注入できず、どこから閉塞するかやってみないとわからない。
ラジオ波治療:30mmもしくは70mmの自動焼灼しかできず微調整ができない。
レーザー治療:深部静脈から逆流する開始点から焼灼可能。
細径ファイバー使用すれば、逆流する本幹だけでなく、分枝も深部から湧いてくる不全穿通枝も治療可能。
ミリ単位のこだわりが実現できる。


②治療した部位が体内から消失すること

グルー治療瞬間接着剤が一生体内に残るため、アレルギー体質の方(テープにかぶれやすい方、花粉症の方)、まつ毛エクステンション・爪の施術者、膠原病・自己免疫疾患の方、静脈が皮膚表面に近い方などにはお勧めできない。
レーザー治療:レーザー焼灼した部位は、術後1週目ではつっぱりや硬結はあるが、最終的に6か月から1年で体内に吸収され消失し、治療した部位は、体内に残らない。


③長期成績が安定した治療であること

グルー治療:最新の治療でまだ、長期予後に不安が残る
レーザー治療:国内海外を問わず、実績も多数あり長期成績も安定。再発率も低い。


以上のことから、当院のこだわり治療は基本術式である「血管内レーザー焼灼術」は3,297件、全体の約76%を占めます。
その他は、小さな静脈瘤は外来のベットの上で注射するだけの硬化療法919肢(21.4%)、
大腿部の静脈がぼこっと皮膚から隆起しほぼ全長みえているような浅い場合は抜き取る伏在静脈抜去術は56肢(1.3%)を選択。
グルー治療は、足首まで逆流があり細目の静脈瘤の方で、ある程度高齢の方に施行しております。

このように、あらゆる治療方法の中から、もっとも適した方法を選択し、細部にまでこだわり術後のことも考えて治療し、長期に満足してもらえることを目指しております。


当院の患者様をはじめ、静脈瘤でお悩みの方がいらっしゃいましたら、遠方、近隣を問わず、ご相談だけでも結構ですので、お気軽にお問合せください。

(各治療法のメリット、デメリットについては「静脈瘤と治療について」をご覧ください)


長崎血管外科クリニック
院長 多田誠一