クリニック案内


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長崎血管外科クリニックでは、下肢静脈瘤の治療、手術を専門に行っています

感染症対策として、患者様同士の接触が最小限となるよう、個室対応などに努めています。



 

診療内容

●下肢静脈瘤の治療 (全て日帰りで保険診療となります) 

・血管内レーザー治療
・小切開瘤切除術
・静脈瘤抜去術
・グルー治療
・血管内ラジオ波手術
・硬化療法
・圧迫療法

●深部静脈血栓症

●むくみ診断、末梢動脈疾患、心疾患等

 


診療時間


休診日:日曜・祝日、特定日(都合により変更となる可能性があります)
※ご予約をしてからご来院ください

 

 

当院の治療方針

<治療対象>

●下肢静脈瘤により、足がだるい、つる、かゆみがあるなどの症状があって悩んでいる方

●湿疹や色がつくなど皮膚に変化がある方

●血管内焼灼術の慎重適応対象で通常手術は不可であるが、重症であり治療が必要な方  
・ホルモン剤やステロイド内服中の方  
・膠原病・抗リン脂質抗体症候群の方  
・先天的血栓の素因がある方   

注)慎重適応対象の場合、直接抗凝固薬を手術前後に内服しながら手術します

 

<治療の基本術式>

●大伏在静脈瘤、小伏在静脈瘤等手術を要する場合:主にレーザー焼灼術 + 小切開静脈瘤切除もしくは分枝レーザー焼灼術【通常手術時間30~50分】

分枝静脈瘤、陰部静脈瘤、網目状静脈瘤、クモの巣状静脈瘤の場合:硬化療法【通常10~20分】

 

<選択肢のある治療方法>

繊細なミリ単位の調整が可能な血管内レーザー焼灼術を基本術式としています。
これは、針穴からファイバーを静脈の中にいれて、血管内から微調整しながらレーザーで焼灼し閉塞させる方法です。
ぼこぼこ目だっている瘤は、1~2mmの穴で同時に摘出します。
皮膚硬化がすすんでいる場合などは、切開せず針を刺してレーザーで分枝を焼灼することもあります。
当院の治療は、傷跡を最小限にすることをミリ単位にまでこだわるため、レーザーを使用しています。

3cmか7cmずつ自動で焼灼する高周波(ラジオ波)焼灼術はほとんど行っていません。

グルー治療(医療用瞬間接着剤を静脈にいれて圧迫し血管を閉塞させる治療)も、深部の静脈に入るところ5cm手前から注入し圧迫する方法ですので、微調整が出来ないため原則使用していません。
グルー治療は、2020年から保険診療開始とはなりましたが、体内でどのように変化していくのか数十年の長期成績も不明なため、アレルギー体質ではない希望者に対してのみ、浅くない細めの静脈瘤であれば、選択している治療法です。

大腿部の大伏在静脈が全長にわたりぼこっと皮膚から隆起し見えているような浅い場合は、鼠径に1㎝と膝辺りに5mm程度切開し抜き取る治療のストリッピング術(伏在静脈抜去術)を行い、つっぱらない方法を選択しています。


<信念>

「なんでもレーザー」「なんでもラジオ波、グルー治療…」ただするだけで良いのであれば、穿刺するだけなので難しくはありません。

しかしそこには、「早くきれいになりたい」「痛みから解放されたい」「ツッパリは少ない方が良い…」という患者様の願いがあります。
それを実現し、術後の悩みや不安を解消するためには、小さく切開し摘出することに、手間と時間を惜しんではいられません。
「切開は怖いからしないで」という患者様には、レーザーだけで治療するなど、要望を踏まえた上で、最も適した治療の組み合わせを提案し、時には断念します。

術前や術中だけでなく、常に患者様の術後の日常生活を念頭に置き、誠実かつ最善の治療をすることをお約束いたします。




院長あいさつ

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<理念>

を込めて接し、患者さんに満足してもらえる治療を行うこと



<行動指針>

• 下肢静脈瘤の日帰り治療を低侵襲かつ最高レベルで行うこと
• 正しい適応に準拠した最新治療を行うこと
• 静脈瘤のみでなく、患者さんを主体とした総合的診療を行うこと
• スタッフ全員が思いやりの心を大切にし、遣り甲斐を感じること



心臓血管外科医時代、静脈瘤で困っておられる方がいかに多いか実感しました。
仕事は休めないので一週間の入院は無理…そんな患者さんが多いので何とかならないかと悩んだ末、長崎で下肢静脈瘤の日帰り治療を始めました。
静脈瘤にはあらゆる治療法を導入し、その方に最適な方法を組み合わせ、心から満足してもらえる治療を行うことを優先してきました。
また静脈瘤にはエコー検査も駆使して総合的診療を行い、患者さんに寄り添った医療を、スタッフと共に常に心がけてきました。

コミュニケーションツールとして勤務医の頃から「こころノート」を続けています。
通院の度に書いてくださる方もいらっしゃいます。
そんな言葉を胸にこれからも満足してもらえる治療を追及して参ります。
「こころノート」は各更衣室に設置していますので、一度ご覧ください。

院長 多田 誠一

 


 

 


<略歴>
1994年 長崎大学医学部卒業 心臓血管外科入局
2001年 長崎大学大学院医学研究科 博士課程卒業
2001年 大分県立病院 心臓血管外科副部長
2005年 長崎市立病院成人病センター 心臓血管外科医長
2006年 長崎大学医学部附属病院 心臓血管外科助教
2008年 ながさきハートクリニック 心臓血管外科部長
     下肢静脈瘤日帰り手術導入
2015年7月 長崎血管外科クリニック開院 今に至る



<資格>
医学博士
日本脈管学会認定脈管専門医
日本脈管学会認定研修指導医
下肢静脈瘤に対する血管内治療実施医・指導医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本外科学会認定外科専門医
心臓血管外科専門医(2014/3/31まで)



<所属学会>
日本静脈学会評議員
日本短期滞在外科手術研究会世話人
日本血管外科学会会員 日本脈管学会会員
アメリカ静脈学会会員 日本循環器学会会員
日本外科学会会員 日本心臓血管外科学会会員



<学会発表事例>

専門性の高い分野で論じるだけでなく、患者さんの視点で医療はどうあるべきかを提議し続けています。

第36回日本静脈学会総会(弘前市)
演題名:血管内焼灼療法の現況と弱点克服の工夫

第57回日本脈管学会総会(奈良市)
演題名:患者さんが快適と感じる下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術低侵襲化の工夫

第13回日本短期滞在外科手術研究会 (大阪市)
演題名:下肢静脈瘤日帰り治療専門クリニックにおける究極のホスピタリティを目指して

第37回日本静脈学会総会(徳島市)
演題名:伏在静脈本幹以外の静脈瘤に対するエコーガイド下硬化療法の工夫-下肢静脈瘤の補足的治療としての意義・有用性

第38回日本静脈学会総会(横浜市)
演題名:静脈性血管瘤は治療すべきか -低侵襲治療の有用性-


第60回日本脈管学会総会(東京都)
演題名:究極の下肢静脈瘤治療を目指した工夫 ~いかに患者さんの満足度をアップさせるか~



趣味>
熱帯魚飼育、観葉植物の手入れ、コケリウム・アクアテラリウム作成



スタッフ紹介等

院長以外の医療スタッフ、事務スタッフは全員女性です。
(女性スタッフが苦手な方はまず院長にご相談ください)

当院は資格による役割分担ではなく、チーム全体での医療提供を心がけています。

超音波検査は臨床検査技師だけでなく、血管診療技師の資格を有した看護師も実施します。
臨床検査技師は医療事務や一般窓口業務も行います。
院長は手術から近隣清掃まで、お会計以外の仕事を全て行います。

理念にある「心を込めて接し、患者さんに満足してもらえる治療を行うこと」のために、
出来るだけ患者様と同じ立場に立って仕事に臨みたいと思っています。

そのためにもお褒めの言葉だけでなく、ご指摘やお叱りの言葉もいただきたいと思っています。
是非、忌憚のないご意見をいただけますよう、よろしくお願いいたします。


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